1. あなたも感じたことありませんか?
人生の中で「あの時、もっと違う選択ができたなら」と後悔することがあります。
63歳で仕事を失ったとき、私も同じでした。それまでの人生で失敗したこと、判断を誤ったこと、逃げてしまったことばかりが頭に浮かびました。若い頃の後悔、家族に対する申し訳なさ、自分の弱さ——それらが心に重くのしかかっていました。
毎日のように「あの時、違っていたら」という思いに縛られていた時期がありました。過去の自分の選択を責め、後悔の中で身動きが取れない状態。その状態では、今この瞬間を生きることができていませんでした。
あなたも、同じような気持ちを持ったことがありませんか?
2. もし、そうだとしたら…
過去は変えられません。だからこそ、その過去とどう向き合うか、どう進むのかが大切です。
後悔に縛られたままでは、今を、そして未来を失ってしまいます。新しい人生のステージへ進もうとしている時、後ろばかり振り返っていては、前に進めません。
では、どうすれば、私たちは前に進む勇気を持つことができるのでしょうか?
3. 古い書物の言葉
聖書という古い書物に、こんな言葉があります。信仰を持つことで人生が変わった経験
「兄弟たち。私は、自分がすでに捕らえたなどと考えてはいません。ただ一つのこと、すなわち、うしろのものを忘れ、前のものに向かって身を伸ばし、 キリスト・イエスにあって神が上に召してくださるという、その賞をいただくために、目標を目指して走っているのです。」 (ピリピ3:13-14)
これはパウロという人物の言葉です。彼は、かつてキリスト教の信者を迫害していました。人を傷つけ、罪を犯していました。その過去は消えません。一生、その記憶は彼とともにあるでしょう。
しかし、彼は言います。「後ろのものを忘れて、前のものに向かって進む」と。

注目すべきは「忘れて」ではなく「忘れて…進む」という部分です。過去を否定し、なかったことにするのではなく、過去を認めたうえで、そこに留まることなく前へ進むということです。
過去は私たちの一部です。そこから学びましたし、そこで変わることもありました。その過去を否定せず、そこから目を上げて、前を見つめるのです。
4. 今、できること
このアプローチは、とてもシンプルです。
第一に、過去を認める。
「あの時、私は失敗した」「あの判断は間違っていた」「あのことで誰かを傷つけた」——それを認めることです。否定しない、隠さない、ごまかさない。ただ事実として受け入れることが、前に進むための最初のステップです。
第二に、そこから学ぶ。
同じ失敗を繰り返さないために何を学べるか。その経験が今の自分にどう活かせるか。後悔の中にも、必ず学びがあります。
第三に、目を上げる。
そして最も大切なことが、ここです。過去に学びながらも、そこに留まることなく、前を見つめることです。
「もう二度と同じ失敗はしない」という決意を持って、今この瞬間を、そして未来を歩む。失敗した自分のままではなく、そこから変わった自分として、歩む。
小さなことから始めてもいいのです。今日、一つ新しいことに挑戦してみる。昨日の自分ではなく、今日の自分として生きてみる。それが「前に進む」ことです。
5. 私の経験から
67歳のとき、私は聖書を通じてこのことを学びました。
それまでの人生で、失敗だらけでした。タバコは80本近く吸っていました。やめるべきだと分かっていながら、やめられない弱さがありました。仕事でも、人間関係でも、後悔することばかり。
ですが、聖書のこの言葉を読んだとき、気づきました。「過去は変えられない。だけど、今からは変わることができる」と。
そして、実際にタバコをやめることができました。完璧ではありませんが、人との関わり方も少しずつ変わってきました。81歳の今、過去の自分を見つめることはありますが、そこに留まることはありません。
過去を認め、そこから学び、今を生きる——それが私に与えられた人生の知恵でした。
6. あなたへの願い
後悔は、誰にでもあります。完璧な人間はいません。
大切なのは、その後悔とどう向き合うかです。後悔に縛られて今を失うのか、それとも後悔から学んで前へ進むのか。
あなたの人生は、この瞬間から始まります。過去ではなく、今から。今のあなたの選択、今のあなたの歩みが、あなたの人生を作っていきます。
新しい人生のステージへ進むあなたを応援しています。
7. 今日、考えてみてください
あなたは、何を後ろに置いて、前に進もうとしていますか?

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