あなたも感じたことありませんか

人生で何度も「あの時、気づいていれば…」と思ったことがありませんか。
ところが、私たちは後から『あの時、危険な兆候があった』ことに気づきます。
確かに、私たちは後から「危険な兆候があった」ことに気づきます。
けれども、その時は見えなかった。感じられなかった。
あるいは、感じていたのに、それでも進んでしまった。
そのような経験は、誰にでもあるものです。
古い書物に「利口な者は危険を見て、身を隠す。浅はかな者は進み出て、報いを受ける」という言葉があります。
これは、知恵とは何かを、とても明確に教えてくれます。
もし、そうだとしたら…
では、「危険を見て、身を隠す」とは、どのような力なのでしょうか。
また、なぜそれができる人と、できない人がいるのでしょうか。
古い書物の言葉

古い書物「箴言」の27章12節は、警戒の大切さを教えています。
「利口な者は危険を見て、身を隠す。浅はかな者は進み出て、報いを受ける。」
「ここで大切なのは、「危険を見る」という表現です。
実は、知恵とは単なる知識ではなく、危険を『認識する力』なのです。」
つまり、知恵のある人は、まだ起きていない危険を「見ることができる」のです。
実は、[12月7日「力と気品」へのリンク]でも述べたように、
年を重ねることで培われる『見分ける力』が、この警戒の目を育てていきます。」
さらに、興味深いことに、その危険を「見た」だけでなく、それに対して「身を隠す」という行動をとります。
言い換えれば、知恵とは単なる知識ではなく、危険を察知して、それに対して適切に対応する力なのです。
その一方で、「浅はかな者は進み出て、報いを受ける」とあります。
つまり、警戒せず、考えずに進み出た者は、必ず代償を払うことになるのです。
けれども、ここで重要なのは、このような警戒は「臆病さ」ではないということです。
そうではなく、むしろ、危険を正しく認識するための勇敢な目を持つことなのです。
今、できること
さて、実際に「危険を見る」力を身につけるには、何をすればよいのでしょうか。
まず大切なのは、自分の直感を信じることです。
また、多くの場合、私たちは無意識のうちに、危険の兆候を感じています。
けれども、それを無視してしまうのです。
なぜでしょうか。
理由は様々です。願いの強さかもしれません。焦りかもしれません。または、現実から目をそむけたいという心かもしれません。
そこで、あなたができることは、次のようなことです。
一つ目は、心の声に耳を傾けることです。
「何か変だ」「何か違う」という感覚が起きたら、その感覚を大切にしてください。
二つ目は、判断を急がないことです。
さらに、重要な決断をする前に、少し時間をおいて考え直すことは、とても大切です。
例えば、人間関係での違和感。仕事でのおかしな流れ。お金の話での不安。
これらは、すべて「危険を見ている」という経験なのです。
三つ目は、経験者の意見を聞くことです。
また、年長者や経験のある人は、多くの場合、同じ危険パターンを何度も見てきています。
その人たちの警告を無視せず、耳を傾けることは、知恵を学ぶ最も効果的な方法の一つです。
そして、最も大切なのは、「危険を見た」その時に、できるだけ早く対応することです。
「後で対応しよう」という遅延は、しばしば取り返しのつかない結果を招きます。
つまり、知恵は「危険を見る」だけでなく、それを「即座に行動に移す」というセットなのです。
私の経験から

私は、81歳になって、多くの失敗から学びました。
若い頃の私は、危険を見ても、それでも進み出ることが多かったのです。
例えば、仕事での選択。人間関係での判断。お金の話での判断。
そのすべてにおいて、「何か違う」という感覚があったのに、無視してしまいました。
理由は様々です。
確かに、焦りがありました。また、自信が足りなかった面もありました。
さらに、他人の言葉よりも、自分の願いを優先させてしまったのです。
ところが、63歳でうつ病に陥り、その後、人生が大きく変わりました。
その変化の中で、気づいたことがあります。
だからこそ、困難の中で磨かれた『警戒の力』が、 人生を守る最強の武器になるのです。
実は、[12月5日「望みの神」へのリンク]の中で詳しく述べているように、 絶望の中にこそ、新しい判断力が芽生えるのです。。
それは、「若い時に見えていた危険の兆候は、すべて正しかった」ということです。
つまり、直感は間違っていなかった。けれども、それに従う勇敢さと知恵が足りなかったのです。
また、現在、私は多くの人生経験を積んできました。
その経験から言えることは、危険を「見る」力よりも、それに「従う」勇敢さの方が、実は欠けている場合が多いということです。
なぜなら、危険を避けるということは、時に、自分の願いや期待を手放す必要があるからです。
そして、その手放しは、勇敢な決断を必要とするのです。
だからこそ、古い書物は「利口な者は…身を隠す」と言ったのです。
つまり、知恵とは、自分の弱さを認め、危険から身を守る判断ができることなのです。
あなたへの願い
もし、あなたが今、「何か違う」という感覚を持っているなら、その感覚を大切にしてください。
そして、それが単なる不安ではなく、本当の警戒の声だとしたら、それに従う勇敢さを持ってください。
あなたの人生は、他人の期待を満たすためにあるのではなく、あなた自身が安全に、幸せに生きるためにあるのです。
その安全と幸せを守る判断は、決して臆病ではなく、むしろ、最も勇敢な決断なのです。
今日、考えてみてください
あなたは最近、「何か違う」と感じたことはありませんか。そしてその感覚に、勇敢に従うことはできますか。


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