冬の小樽、わずかな陽光を歩く。

81歳からの知恵袋

雲間から差す光に、誘われて

窓の外、どんよりとした冬の空に、ほんの一筋の光が差し込みました。 日本海側に位置するここ小樽では、冬の日差しは何物にも代えがたい贈り物です。

私はおもむろに立ち上がり、実に久しぶりとなる遊歩道へ足を向けました。 いつもなら30分で着く道のりを、今日は45分。 途中で立ち止まり、雪景色にレンズを向けながら、ゆっくりと、今の自分の歩調を確かめるように歩きます。

山の頂に見つけた、新しい景色

峠の頂上付近、以前は古い公衆トイレがあった場所に、見慣れない新しい建物が姿を現していました。 近づいてみると、それはこざっぱりと建て替えられたばかりのトイレでした。

今は冬期間のため鍵がかかっていましたが、ふと疑問が浮かびます。 「この高さまで、水はどうやって引いているのだろう。循環式のバイオトイレだろうか。」 雪が解け、中を確認できる日が今から待ち遠しくなりました。

そんな小さな好奇心が、再びこの道を歩こうという静かな意欲を連れてきてくれます。

「立ち机」の落とし穴と、外の空気

最近の私は、健康のためにと「立ち机(スタンディングデスク)」を導入し、パソコン作業を続けていました。 しかし、思わぬ誤算がありました。足のむくみです。

着圧ソックスや、かつて学んだ「真っ向法(まっこうほう)」の体操も試みましたが、室内での習慣はどうしても続かない。 そんな折、今日の散歩で気づかされたのです。

室内で完結しようとするのではなく、たとえ5分、10分でも、太陽の光を直接浴びること。 そのために外へ踏み出す「気持ち」と「準備」こそが、今の私には必要だったのだと。

玄関に置く、明日への「備え」

小樽の冬道、特に朝の坂道は、油断をすれば足をすくわれるほど滑りやすくなります。 「天気がいいから出かけよう」と思った瞬間に、躊躇なく外へ出られるよう、私は玄関にいくつかの道具を揃えることにしました。

  • 軽アイゼン: 自宅付近の凍った坂道を安全に下るために。
  • スノーシューとオーバーシューズ: 深雪の遊歩道も、足元を濡らさず自由に歩くために。
  • トレッキングポール(ストック): リズムを作り、転倒を防ぐ支えとして。

これらをリュックに詰め、玄関にスタンバイさせておきます。 「準備」を整えることは、自分自身の「習慣」を守るための、小さな祈りのようなものです。

次に光が差したとき、私は迷わずこの扉を開けるでしょう。

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